鉄玉子を使って黒豆を煮る方法とは?
私は子供の頃は黒豆が苦手でした。
風味が子供ウケしない煮豆ですよね。
その点、金時豆は子供に人気があります。
お正月に出てくる黒豆が好きになったのは大人になってから。
自分でおせち料理を作り始めてから、煮豆の難しさやコツを知りました。
苦労して作ると、苦手だった黒豆もおいしいのです。
不思議ですよね。
毎年、黒豆は我が家のおせちの定番です。
しかし、子供は黒豆を食べません。
い、遺伝かしら…
Contents
鉄玉子を使って黒豆を煮る方法とは?
黒豆を自分で作るようになってから、さびた釘(くぎ)をガーゼに包んで一緒に煮る、というくだりがどうしても納得できませんでした。
さびた釘なんて、不潔そう・・・
食べ物に入れるのがいやで、釘ナシ黒豆をずっと作っていました。
黒豆に釘を入れるのは、黒い色をより黒く見せるためです。
だから、私の作る黒豆は茶豆になることが多かったですね。
味がいいから、茶豆でいいわと開き直っていましたが、鉄玉子を購入してからは、茶豆ではなく黒豆が作れるようになりました。
鉄玉子を使う効果とは?
黒豆を煮るときにさびた釘を使うと、黒豆の表皮にある黒い色素(アントシアニン)が鉄と反応して、アントシアニン鉄という色素ができます。
水に溶けにくい物質になるため、色が落ちずにツヤツヤ、黒々とした煮豆に仕上がります。
私は仙台に旅行した時に買った、南部鉄の鉄瓶でお茶をいれます。
鉄瓶でお茶を入れると自然に鉄分が摂取できて、貧血の改善になります。
鉄瓶は重いですが、気軽に鉄分が摂れるので重宝しています。
鉄瓶や鉄玉子から溶け出した鉄はイオン化して体に吸収されやすくなります。
鉄玉子を入れて煮ると黒々とした黒豆に仕上がり、見た目がきれいなだけでなく貧血もよくなるので、おすすめです。
鉄玉子の使い方
実は、黒豆の色素は水溶性なので、水に浸けると溶けだします。
色素が抜けて黒豆がブドウ色になりますが、色素が溶けだした漬け水で煮れば、溶けだした色素が豆に戻ります。
それでも色が抜けてしまうので、ここで鉄玉子の登場です。
鉄玉子は黒豆を炊く直前に入れてもいいのですが、なるべく黒豆の色素を残すために水に浸ける時から入れます。
でも、鉄臭が心配な方は、煮るときに入れてください。
煮上がった直後はそれほど黒くはありませんが、翌日には色がなじみます。
もっと黒くしたい場合は、また火にかけて沸かし、冷まします。
黒色が豆に定着し、砂糖の甘みもなじんでおいしくなりますよ。
鉄玉子を使った黒豆の作り方(関西風)
材料 黒豆 500g 水 2.5L きび砂糖(三温糖でもOK) 200g(お好みで80gプラス) 塩 小さじ3/4 醤油 小さじ1と1/4 |
作り方
- 鍋に材料をすべて入れて、一煮立ちさせます。
- 煮立ったら火を止めて、黒豆と鉄玉子を入れます。
- このまま、一晩寝かします。
- 中火で沸騰したら、アクを取り、弱火でコトコト煮ます。
- 甘いのが好きな方は、きび砂糖を80g程度足します。
- 豆はいつも煮汁に浸かっている状態で煮ます。
- 黒豆が空気に触れるとシワになります。(落し蓋をするとよい)
- 煮汁が少なくなったら、熱湯を加えて煮てください。
- 煮る時間は3~5時間程度です。
- 冷ます時も黒豆が煮汁に浸かった状態にしておきます。
鉄玉子のさびの処理方法
新品の鉄玉子は見た目は錆(さ)びていないようでも、サビが多く出ます。
錆び臭いと感じるかもしれませんが、何度か使ううちに少なくなります。
気になる場合は、何度か煮沸して、錆びを落としてから使うといいですよ。
鉄玉子は黒豆の色素を反応して真っ黒になりますが、また使えるので安心してください。
鉄玉子を圧力鍋で使う場合の注意点
圧力鍋を使うと豆が早く煮えますが、うまみも煮汁に出てしまいます。
やはり、昔ながらの弱火でコトコトがおいしいようです。
しかしながら、圧力鍋の便利さも捨てきれません。
圧力鍋を使う場合は、鉄玉子を入れて煮ると鍋を傷つけたりする恐れがあるので、煮るときに鉄玉子を取り出しましょう。
鉄玉子を使って黒豆を煮る まとめ
黒豆は時間をかけて、コトコトと弱火で煮るのがおいしく炊くコツですが、圧力鍋を使って煮ると簡単なので、お正月じゃなくても気楽に黒豆が作れます。
圧力鍋や鉄玉子を使って我が家のオリジナルレシピを作ると、煮豆料理が楽しくなりますよ。
鉄玉子は女性の悩みである貧血に効果があります。
「コーヒー」「お茶」「煮物」「味噌汁」を作るときに水から入れれば鉄が溶けだし一緒に摂取できますので、活用してくださいね。
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