お盆のお供え、のしの書き方は?
昨年、義理の母を亡くし、慣れない葬儀でたいへんでした。
それから初盆を迎え、お寺さんの都合を聞いたり、親戚に連絡したりと大忙し。
無事に初盆を終えましたが、改めて葬儀や仏事に疎いことに気づかされました。
お盆のお供えに書く、のしの書き方からわかりませんでした。
親戚の方にもたくさん来ていただき、故人を偲びました。
ご先祖様たちに「感謝」の気持ちを伝えるのがお盆ですね。
親戚が集まる席で、熨斗(のし)やお供えで恥をかかないように、少し勉強してみました。
お盆のお供え、のしの書き方は?
お盆のお供え物にのしを添えるとき、どういうふうに書けばいいのでしょうか?
一般的に、今は「熨斗(のし)」で通じますが、お祝い事ではありませんので、本来は「掛け紙(かけがみ)」と言います。
地方によって違いがあるかも知れませんが、掛け紙は「お供え」と書くのが一般的です。
お盆にはお供えをもって行きますが、お供え物はお菓子や飲み物などが一般的です。
お盆はご先祖様や亡くなられた方の霊が家に帰ってくるといわれています。
お供え物は生前、故人が好きだった物を選んで持って行くのもいいですね。
おすすめはデパートのフルーツゼリー等の詰め合わせなどです。
『お供えの掛け紙をかけて頂けますか?』と言えば、掛け紙も付けてもらえます。
お盆のお供え物
初盆にふさわしいお供えの品物として、「五供」やお菓子などが一般的です。
「五供(ごく・ごくう)」とは、5種類のお供え物のことです。
- 香・・・身と心を清らかにする
- 花・・・感謝やお礼の気持ちを示す
- 灯燭(とうしょく)・・・灯を灯して供養する
- 浄水・・・心を洗う
- 飲食(おんじき)・・・食べ物をお供えする
お盆のお供え物は贈答用のお線香・ローソク・お花、果物、お菓子、乾麺、昆布、海苔などの食品が一般的です。
日持ちするお菓子は定番のお供え物で、クッキー、おせんべい、ゼリー、羊かんなどが適しています。
地域によっては、法要のあとに「お下がり」としてお供え物を分けて参列者で持ち帰るしきたりがあります。
なので、分けやすいよう個包装されていて、ボリューム感があるものがおすすめです。
お供えののし 水引の色
お供え物の場合の水引は、「結び切り」(「一度切り」の意味合い)を用います。
お供え物の水引の色は黒白と黃白がありますが、地方により異なり関東は黒白、関西は黄白です。
お葬式や初盆には関西でも黒白の水引を使います。
デパートでお供え物を購入すると、その地方の水引できちんと対処してもらえます。
お供えの、のしの名前はどう書くの?
表書きは宗旨に関係なく使える「御供」という言葉があります。
水引の上に「御供」、下に名前を書きます。
おそらく親戚で同じ苗字のものが並び、どれが誰からのお供え物が分からなくなるので、名前はフルネームで書いてください。
お通夜やお葬式にお香典を持って行く時には、「悲しみの涙で墨も薄くなる」という意味で、薄墨を用います。
また、薄墨には「悲しみで墨を十分にすることができずに、急いで弔門しました」という意味合いもあり、通夜や葬儀に使います。
どちらの意味合いにしろ、御供は特に薄墨にする必要はなく、通常の黒で大丈夫です。
日本って、ややこしいですね。
お盆のお供えのお金はいくら?
初盆のときはお供え金を持参しますが、その場合は「御仏前」か「御供物」と表書きします。
お金をお供えする時の金額の相場は、初盆で10,000円、それ以降は3,000円〜5,000円が相場です。
初盆以外にお金をお供えする家庭は少なく、ほとんどの場合はお菓子などをお供えします。
仏壇でのお供え物の置き方
お盆のお供え物は、手土産とは違います。
手土産でしたら、玄関先で相手に差し出しますが、お供え物は贈る相手がご先祖様ですので、仏壇の前に座ってお供えします。
「仏様にお参りさせてもらいます。」と挨拶し「こちらをお供えさせていただいてよろしいでしょうか。」と伺い、お供えをします。
現金はあらかじめふくさに包んでおきます。
品物は風呂敷に包んでおき、仏壇の前で開いて置きましょう。
その後に、お参りしてください。
お供え物を仏前に置くときの熨斗の向きはどちら向きにするのが正しいのでしょうか?
仏様やご先祖様に「どうぞお召し上がりください」とお供えしますが、「ありがとう。みなさんでどうぞお召し上がりください」という仏様の心をくみ取り、お参りする人が名前を読めるように置きます。
お盆のお供えの時期はいつから?
初盆・初盆のお供えの時期は全国的には8月13日~16日が一般的です。
しかし、関東(東京・神奈川)や北海道・沖縄の一部の地域では今も旧暦のまま7月13日~16日に行われる場合もあります。
身内の不幸で、49日の忌明け法要の前にお盆を迎える場合、初盆は翌年に持ち越しになります。
もし、お盆前に忌明け法要が済んでいるなら、その年に初盆を行います。
東京で働いていた頃、友人が「明日からお盆だからお墓詣りに行く。」という話をしていたので、旧暦なんだなぁと、なんだか不思議な感じがありました。
会社の盆休みは8月13日からだったので、やっぱり8月13日からがお盆なんだよね、と妙に納得していましたね。
初盆のお宅を訪問する場合は、事前に連絡を入れておきましょう。
お供え物を渡す時は、「○○さん(故人名)にお供えください。」と一言添えてお渡しします。
また、初盆には喪服を着て行きます。
暑い時期なので、地味めの黒っぽい服装にしても大丈夫なのですが、ご主人の親戚など気を遣う場合は、お義母さんに一言服装について聞いてみてはいかがでしょうか。
もし初盆法要に出席できない場合は、お盆の前日までに「御供物」を郵送で送ります。
初盆法要の一週間前から前日までに届くように手配してください。
やむを得ず法要に出席できない旨を電話で伝えておきましょう。
お盆のお供え のし まとめ
お盆とは、故人や先祖の霊が一年に一度自宅に帰ってくるといわれており、お供え物や提灯でお迎えして供養をする期間のことです。
その中でも、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆を「初盆」と呼び、僧侶や親族・故人と親しかった人などを招いて特に手厚く供養するしきたりがあります。
昨年義理の母を亡くし、慣れない葬儀でたいへんでした。
夏には初盆を迎え、お坊様にも来ていただきました。
主人と二人で、精一杯のご供養をさせていただきましたが、ちゃんとできたのか、あれでよかったのかと、わからないことばかり、今でも首をひねりたくなります。
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