初盆の挨拶の言葉
初盆を迎え、お招きした方々への挨拶の言葉を述べるとき、どのようなことを言ったらいいのでしょうか?
義母を亡くし、喪主の立場になってみると、葬儀から初めてのことばかりでわからないことだらけでした。
初盆を迎えるとき、どういう挨拶をするのかを考えておくと、滞りなく初盆を執り行えます。
また、初盆に招かれたときに、どういうふうにお声をかけたらいいのかわからないこともあります。
まだまだ、悲しみから立ち直れておられなかったり、一区切りついたとホッとされていたり。
お相手の様子をうかがいながら、適切な言葉かけをしなければなりません。
ここで、挨拶の言葉と新盆(初盆)の常識を確認してみませんか?
初盆の挨拶の言葉を教えて!
知合いの方が初盆を迎えられた時、少しばかりの気持ちとして、お線香やお供えをお持ちすることがあると思います。
お渡しするときにどのような挨拶をすればよいのでしょうか?
初盆参りの挨拶
挨拶する場合、普通に「おはようございます」などと挨拶を交わした後に、
「皆様とご供養させていただきます。よろしくお願いします。」
「このたびは、○○さんの新盆の供養にお招きいただき、ありがとうございます。」
などと言うといいですね。
もう少し親しく言うなら「初盆のご供養に参りました。お線香をあげさせていただきます。」などはどうでしょうか。
まだまだ、ご遺族の方にとってはつらい時期なので、礼儀を失わないように気を配ります。
その他にも、以下のような挨拶の方法もあります。
「○○さんには大変お世話になりました。」
「本日はお参りをさせていただき、ありがとうございました。」
「ご家族の方も寂しくなられましたね。」
「お忙しいところお邪魔いたしました。失礼します。」
相手の心を考えると、ちょうどいい言葉などなかなか見つからないように思われます。
とにかく、不快な感じを与えないように、挨拶をしたらご遺族の様子をみながら、相手の言葉をオウム返しにすることから心がけてはどうでしょうか?
深々と頭を下げることで、言葉以上の気持ちが伝わることもありますよ。
もし、あなたが遺族側で挨拶を受けた場合は「わざわざご丁寧にありがとうございます。個人も喜んでくれていると思います。」と挨拶を返してください。
初盆の挨拶 喪主
初盆の法要が終わり、会食する前に参列してくださった方々に挨拶する場合、どういう言葉を言えばいいのでしょうか?
基本的には、お忙しい中、初盆の法要に参列してくださったことへの感謝の気持ちと、遺族としての気持ち、亡くなった家族の思い出などを話します。
初盆の挨拶文
基本的には以下のような内容を話します。
- 初盆に参加してくださった参列者に対して感謝の気持ち
- 故人が逝去してから初盆を迎えた想い
- 参列者のおかげで初盆を終えることができ、故人も喜んでいるということ
- 「今後もよろしくお願いします」といった感謝の言葉
- 「食事を楽しんでください」といった労いの言葉
上記をふまえて、挨拶の言葉の例文を掲載します。
本日は、○○の初盆の法要にご参列いただきありがとうございます。
皆様にお集まり頂き、○○も喜んでいることと思います。 早いもので、○○が亡くなり、初盆を迎えることとなりました。 時が過ぎ、私達家族の悲しみも幾分和らぐようになり、少しずつ落ち着いてきました。 今では○○との思い出を懐かしみながら、日々を過ごしております。 皆様には温かいお言葉をいただき、心より感謝致しております。 ささやかではございますが、お食事をご用意させていただきましたので、どうぞごゆっくりとお過ごし下さい。 |
本日はお忙しい中、○○の初盆にお集まり頂きまして誠にありがとうございます。
早いもので○○が亡くなりましてから初盆を迎えることになりました。 皆様にお参り頂きまして法要を終えるができ、○○も喜んでいることと思われます。 これからも変わらぬご指導とお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。 本日はささやかですがお食事を用意させて頂きました。お時間の許す限りごゆっくりお過ごし下さい。 |
本日はお忙しい中、亡き○○の初盆にお集まり頂きまして誠にありがとうございました。
早いもので○○が亡くなりましてから、もう初盆を迎えることになりました。 皆様にお参り頂き、○○も喜んでいることと思います。 どうぞこれからも、私ども家族に対しましてご指導を賜りますようお願い致します。 本日はささやかではございますが、お食事を用意させて頂きましたので、お時間の許す限りごゆっくりとお過ごし下さい。 本日はありがとうございました。 |
また、その場で会食しない場合には、皆様がお帰りになられる際に、
「本日は、わざわざありがとうございました。近くにお寄りの際には、是非お参りに来てください。」
「ささやかですがお持ち帰りの品を用意させていただきましたので、ご自宅にて故人を偲んでいただければと思います。」
などと、挨拶します。
新盆の常識を確認しよう
初盆と新盆
- 「新盆」・・・「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」
- 「初盆」・・・「はつぼん」
(亡くなってから)初めて迎えるお盆のことです。
地域によって呼び方が違います。
主に関西方面では「初盆」、関東方面では「新盆」と呼びます。
新盆(初盆)のマナーと常識を確認しましょう。
「新盆見舞い」の服装
三回忌以降は地味目な服に移行していきますが、初盆は「喪服」を着用するのが無難でしょう。
男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやアンサンブルなどが一般的です。
「喪服」がベストですが、暑い折り、熱中症の心配もありますのであまり無理をしない服装にしてください。
黒っぽい服装でOKです。
新盆見舞い 相場
「新盆」に招かれた場合、「新盆見舞い」を渡すのはお仏壇の前です。
先に置いている人がいたら、それに倣いましょう。
金額の相場は5,000~10,000円くらいです。
のし(掛け紙)は「御供物」にします。
新盆には白提灯
新盆は清浄無垢の白で祖霊を迎える意味から、白木で作られた提灯を飾ります。
軒先、縁側、仏壇の前などに吊るして火を灯し、その灯りによって祖霊が迷うことなく家までたどり着く、という意味が込められています。
この白提灯は、新盆のみに使用するものなので、新盆が終わったら処分してください。
供物などへのお返し
供物やご仏前など、ご供養の気持ちをいただいた場合はお返しをします。
金額は「半返し」か「1/3返し」が目安です。
すぐにお返ししても、1週間程度経ってからでも問題ありません。
菩提寺に日程の確認
新盆は菩提寺の住職に日程を確認してください。
遺族親族のみで行う場合では電話連絡で大丈夫ですが、一般参列者も招待する場合は案内状を送ります。
お布施の用意
お坊さんを呼ぶのでお布施を用意しましょう。
一般的に、3万円〜5万円が多いようです。
金額が不安な場合は檀家総代や他の檀家、お寺に確認してください。
参列へのお礼の会食の用意
新盆・初盆の法要では会食を行わなくても失礼にはあたりません。
会食を行わない場合は、仕出し弁当などを引き出物と一緒に持ち帰っていただくこともあります。
香典のお礼の引き出物の用意
参列者に法要への参加のお礼に、引き出物を用意してください。
葬儀と同様に半額から1/3程度のものを用意します。
引き出物の表書きは「志」「新盆志」「初盆志」などです。
初盆の挨拶の言葉 まとめ
昨年、私も身内の不幸で喪主を務めました。
様々の法要を経験し、知らなかった常識がたくさんあることに気づきました。
なれない挨拶からお寺さんとの付き合いまで、滞りなくできるように、準備をして臨むといいですよ。
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