介護施設費用の平均はどれくらいなのでしょうか?もし、親から「入りたくない」と言われたらどうしたらいいのでしょうか?
施設探しはなかなか難しい問題です。
介護が必要になった親を自宅で看るのは限界があります。
老々介護で共倒れにならないうちに、介護施設を探しませんか?
きらケア老人ホームは首都圏特化型の老人ホーム紹介サービスです。
【東京・神奈川・埼玉・千葉】
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しっかりと情報収集をすれば、親にとっても子にとっても、余裕も持ってより良い選択ができる可能性があります。
介護施設の費用の平均は?
日本では一般的に0~64歳を現役世代、65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼んでいます。
自宅での介護に限界を感じたとき、介護施設にお世話になることになります。
噂では、安い老人ホームにはなかなか入れないと聞きます。
そもそも、高齢者施設の費用は年金では払えるのでしょうか?
人生100年時代だといわれています。
いずれお世話になるかもしれない介護施設。
私自身は今から終活として、介護施設を視野に入れて検討しています。
子供の世話にならないで、最後まで自分の意志で人生を決めたいですね。
私自身は、子供に世話をかける前に準備をしておくつもりです。
老人ホームはいろいろな種類があります。
親の介護度によって、入れる施設が違ってきます。
あなたの親御さんの介護度を確認してくださいね。
高齢者施設の種類
介護型の施設
介護保険施設(介護保険では入れる施設)
介護度が重度の方が利用します。
老特別養護老人ホーム(特養) |
原則として、介護保険の要介護3以上が入居条件です。 認知症などにも対応していて、見取りまで行うところが増えています。 |
老人保健施設(老健) |
病院と自宅の中間施設です。 リハビリで在宅復帰を目指します。 特別養護老人ホームの待機に利用するケースもあります。 |
介護療養型医療施設(療養病床) |
病院なので医学的なケアが充実しています。 施設数が減っていて空きは少なく、入居はむずかしいです。 |
介護付きの民間施設
介護付き有料老人ホーム【特定施設】 |
24時間体制で介護を受けることができます。 重度の方も入居できますが、利用料金が高めのところが多いです。 |
介護型サービス付き高齢者向け住宅(介護型サ高住)【特定施設】 |
都道府県から「特別施設入居者生活介護」の指定を受けた「サービス付き高齢者向け住宅(サ住高)」です。 手厚い介護体制は整っていますが自由度は低いです。 |
【特定施設】とは都道府県から「特別施設入居者生活介護」の事業指定を受けている介護付きの施設です。
認知症の人のための家庭的な施設
グループホーム |
地域に住んでいる認知症の方だけが入居可能な家庭的な施設です。 少人数で共同生活を送ります。 |
介護付きの福祉施設
ケアハウス【特定施設】 |
24時間体制で介護を受けることができるケアハウスです。 介護度が重くなっても済み続けることが可能です。 |
自宅にいながら利用できる施設
小規模多機能型居宅介護施設(小規模多機能) |
自宅に住みながら「日帰り」「宿泊」「訪問」の3つのタイプのサービスを受けることができます。 |
住宅型の施設
介護は外部サービスを利用する民間施設
住宅型有料老人ホーム |
個々に料金設定や提供されるサービスは大きく異なります。 介護は個別に契約して利用することになります。 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) |
安否確認と生活相談サービスを提供します。 介護が必要になると個別に契約して利用することになります。 |
介護は外部サービスを利用する福祉施設
ケアハウス |
諸事情により在宅が困難になった方向けの施設です。 入居者の所得に応じて補助があるので、低所得者の方も入居しやすいです。 |
その他の高齢者住宅
シルバーハウジング |
バリアフリー対応がなされた公的な賃貸住宅です。 既存の公営住宅などを改修して設置しているところが多いです。 |
さて、介護施設の費用の平均はどれくらいなのでしょうか?
もし、親を施設にお願いする場合、どれくらいの介護施設の利用料がかかるのでしょうか?
こちらは、高齢者施設にかかる費用の目安です。
介護保険施設でかかる費用の内訳
介護保険施設でかかる費用の内訳はこちらです。
「居住費」+「食費」+「施設サービス費用の1割または2割」+「日常生活費」
高齢者施設にかかる費用の目安
特別養護老人ホーム(特養) | |
初期費用 | 0円 |
月額利用料の目安 | 5~15万円 |
所得による軽減制度 | あり |
老人保健施設(老健) | |
初期費用 | 0円 |
月額利用料の目安 | 6~17万円 |
所得による軽減制度 | あり |
介護療養型医療施設(療養病床) | |
初期費用 | 0円 |
月額利用料の目安 | 6~17万円 |
所得による軽減制度 | あり |
住宅型有料老人ホーム | |
初期費用 | 0~1億円 |
月額利用料の目安 | 10~40万円+介護費 |
所得による軽減制度 | なし |
介護付き有料老人ホーム【特定施設】 | |
初期費用 | 0~1億円 |
月額利用料の目安 | 10~40万円 |
所得による軽減制度 | なし |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | |
初期費用 | 0~数十万円 |
月額利用料の目安 | 8~20万円+介護費 |
所得による軽減制度 | なし |
介護型サービス付き高齢者向け住宅(介護型サ高住) 【特定施設】 |
|
初期費用 | 0~数十万円 |
月額利用料の目安 | 12~25万円 |
所得による軽減制度 | なし |
グループホーム | |
初期費用 | 0~100万円 |
月額利用料の目安 | 12~18万円 |
所得による軽減制度 | 自治体による |
ケアハウス | |
初期費用 | 0~数100万円 |
月額利用料の目安 | 8~20万円+介護費 |
所得による軽減制度 | あり |
ケアハウス【特定施設】 | |
初期費用 | 0~数100万円 |
月額利用料の目安 | 10~30万円 |
所得による軽減制度 | あり |
シニアハウジング | |
初期費用 | 0~数十万円 |
月額利用料の目安 | 1~10万円+介護費 |
所得による軽減制度 | あり |
小規模多機能型居宅介護施設(小規模多機能) | |
初期費用 | 居宅サービスのため不要 |
月額利用料の目安 | 介護度に応じて違う |
所得による軽減制度 | なし |
介護施設に入りたくないと言われたら
高齢でも一人でしっかりと暮らしているお年寄りもおられます。
高齢だからといって、必ずしも寝たきりだったり、認知症になったりするわけではありません。
高齢の親のために情報を収集しておくことは大切ですが、起こってもいない将来を心配しすぎるのも、親の生活の幅を狭めてしまいます。
たとえば、90歳を過ぎたお年寄りでも、イキイキと畑仕事をなさったりされている場合など、見守ることも一案です。
親の一人暮らしが心配な場合、子と立場として、今すぐに入居するということではなく、今後一人暮らしが難しくなってきた場合の選択肢として、一緒に施設を見学しておくだけでも、安心することができます。
いざ倒れてからではゆとりがなくて、施設を見学する時間が取れない可能性もでてきます。
親子で具体的な将来を検討して、選択肢を共有しておきましょう。
もし施設を選ぶなら、親の近くか、子の近くかといったことも具体的に話し合うことをおすすめします。
家に帰りたいといわれたら
入居している場合、施設での生活に慣れるに時間がかかります。
よく話し合い、納得して入った施設でも、施設に入居した親から「家に帰りたい」「いつ帰れるの?」と聞かれることがあるでしょう。
時間が経って、施設にだんだん慣れてくる人もいれば、いつまでも慣れない人もいます。
帰りたいといわれたらむげに否定しないで、「そうね、帰りたいよね。でも一人では暮らせないから、家に帰るのはむずかしいのよ」と相槌を打ってあげるといいですね。
そして、できるだけ施設を訪ねて、顔を見せて安心してもらいましょう。
帰るときに、カレンダーに印をつけて、次はこの日に来るからと約束してあげるのもいいですね。
親に安心してもらえるような配慮してあげてください。
その一方で、施設側に不適切な対応がないかを確認する必要があります。
親が帰りたがっている理由が、施設側の対応によるものなら、施設側に率直に質問してみるのも必要です。
「親思いで、離れていてもしっかりと見ている子」と施設側に感じてもらう方がいいですね。
不適切だと思うことがあるなら、施設長などに相談して改善を求めてください。
もし、改善される様子がないなら、親の命と尊厳を守るために、迅速に退去を選ぶ必要が出てきます。
身体拘束とは?
施設での安易な身体拘束も「虐待」になります。
身体拘束は筋力低下、意欲の低下、認知症の進行につながる場合もあります。
身体拘束に該当する事項
- ベルトや紐、柵を使って行動を制限する
- 介護衣(つなぎ服)やミトン型手袋の着用
- 立ち上がりを妨げるような椅子の使用
- 抗精神剤などの過剰服用
- 鍵付きの居室などへの隔離
介護施設での看取りについて
介護施設を探すとき、気にしておきたいのが「看取り」についてです。
在宅介護に戻ることが困難なら、「看取り」についてもきちんと確認しておく必要があります。
選んだ施設では、看取りまで行ってくれるのでしょうか?
看取りには医師との連携が必要になってきます。
もし、死期が迫った際に退去となると大変です。
病院でも長期入院をさせてもらえないことが多いため、行き場がなくなるということも考えられます。
見学に行ったときに、施設長やケアマネージャーさんとお話をする中で確認しましょう。
これまでの看取り実績についても聞いてみてください。
まとめ
施設費用は原則、本人のお金でまかなうようにしましょう。
無理な経済的支援は続きません。
施設にかかるお金は、入居一時金、月々かかる費用、そしてオプション料金があります。
入居一時金が必要な施設は、クーリングオフの確認をしておきましょう。
介護保険施設や、ケアハウスなどでは、弱者救済の使命があります。
介護保険施設には軽減策が用意されていて、所得に応じて費用が軽減される制度です。
国民年金のみ受給でも、支払うことができるようになっています。
こちらにも詳しい記事を書いています。