年越し蕎麦の意味とは?
子供の頃の思い出ですが、私は大みそかに食べる蕎麦が嫌いで、私だけうどんにしてもらっていました。
蕎麦の食感が苦手だったんです。
蕎麦が好きな人は蕎麦の香りがいいと言われますね。
ずっと、年越しうどんでしたが、大人になって打ちたての蕎麦を食べる機会があり、初めて蕎麦をおいしいと思いました。
「そばって、おいしいんだ・・・」と思いました。
けっこう衝撃でしたね(笑)
それまで、旅行先で有名な蕎麦があっても、完全無視を決め込んでいましたが、今はその土地の蕎麦を一応味見しています。(偉そう)
大晦日に年越し蕎麦を食べる意味とは?
子供の頃は当たり前の行事でしたが、改めて疑問がわいてきました。
年越し蕎麦の意味とは?
なぜ、大みそかになると年越し蕎麦を食べるのでしょうか。
子供の頃はそういうものなんだと、疑問も抱かずにいただいていましたが、年越し蕎麦の始まりは江戸時代のようです。
年越し蕎麦は江戸時代には定着した日本の風習であり、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べる蕎麦である。 |
現在は、大みそかに年越しそばを食べる人が半数以上であり、日本の文化として定着しています。
風習や言い伝えは「ダジャレ」が絡みますよね。
理由ってソレなの、と突っ込みたくなるようなものが多いです。
年越しそばに関していえば、一説にあるこちら。
「今年を振り返り今を労(ネギら)いながら細く長く幸せを願って新年を迎える…」 みたいな。
蕎麦が細く長いから、蕎麦のように細く長く幸せに生きられますように、というところでしょうか。
ダ、ダジャレかい、ですよね。
ネギを薬味に入れるのも、「ネギ」に引っ掛けているらしい。
なんだそれ~、ですね。
また、江戸では金箔(きんぱく)を使う職人さんがたくさんいて、散らばった金を集める時にそばがき(そば粉を練って丸めた食べ物)に金をくっつけて集めたことから、蕎麦を食べるとお金が貯まる、金運が良くなるというふうに縁起を担いでいます。
これぞ、まさしく、縁起ものです。
他には、ソバという植物は強く育つため、蕎麦を食べて健康に生きようという縁起ものでもあります。
年越し蕎麦はいつ食べるのが正しい?
食べる時間は22時~23時ぐらいから、遅くても食べ終わりが年を越す前です。 理由は蕎麦が吉の長寿、一方の苦労を労い、苦労の因縁を断つ(蕎麦が切れやすい)ことからです。 |
とまぁ、神社の神職さんの受け売りもあります。
結婚して、年越しそばを私自身が作るようになり、実家のやり方で夕食として蕎麦を出しました。
しかし、結婚後は、
「年越し蕎麦は年が明ける前に食べるもの」という主人の家のやり方によって、翌年からは紅白歌合戦が終わり、ゆく年くる年が始まる「ゴ~ン」という鐘の音で、台所に立つようになりました。
素直で気弱な私は、「二回も晩の食事の用意をするのは嫌だ。」とも言えず、以来ずっと年越しそばを家族に提供しています。
実際、二回も晩の食事の用意をするの拒否している主婦がいますね。(実はうらやましい…)
私の実家のやり方と同じく、夕飯で蕎麦を食べるというパターンです。
子供が小さい家庭では、夜遅くまで子供が起きていられないという理由で、夕飯に蕎麦を食べる家庭も多いようです。
北海道の方は風習として、大みそかからおせち料理を食べるそうで、お酒も入り、年越しそばを食べるのは元旦になるらしいです。
ホント、いろいろなパターンがありますね。
結論は「お好きなように」でしょう。
正直、ダジャレに付き合っていられません。(ばち当たりな私です)
年越しそばの食べ方は自由
年越しそばの食べ方は自由です。
自分なりに楽しい大晦日を過ごせれば、それが一番幸せです。
もともと、年越しそばは、商家が暮れの大掃除などで忙しいときにゆっくり食べる事ができないため、そばで食事を済ませたものともいわれています。
一応食べますが、家計上、外食なんて出来ません。 大晦日の夕食に家で作るのでそれを戴きます。 皆で作ります。 手打ちとかそういう本格的な蕎麦ではありません。 スーパーで買ってきた蕎麦と、エビフライと、葱と、鍋で作ります。 家族で一年の挨拶をして、七味を掛けてから食べ始めます。 今年のお蕎麦は柔らかめだね、とか言って食べました。 慎ましいですが、とても美味しかったです。 |
こういう幸せって、気が付かないけどすごく幸せなんですよ。
子供が成長する迄は、早めに作る手打ちそば、盛り付け用は当然ザルで山葵も天然もの、鮫皮の卸し金迄準備して一生懸命二八蕎麦を打ちました。 今は二人になってパックの麺専門店製造の年越し蕎麦、山葵は当然の如くチューブ入り、食べるのは何時でも構わず、歌の広場みたいなテレビと、一年を振り返るメジャーリーグ特集では、意見も音声も遠く離すしかない、除夜の鐘を合図に階段を降りて無言で支度、金婚式も過ぎて静かな歳の終り、去年と寸分違わない。 |
こちらの静かな老夫婦の生きる姿は、こちらの胸も静かに打ちますね。感動です。
関西には転勤で20年住んでいました。
博多の女が、すっかり関西のおばちゃんに変貌したのですが、大阪のそば屋ではうどんの人が圧倒的に多いです。
おっちゃんたちは「うどんでかまへんねん」と言います。
蕎麦でもうどんでもラーメンでもパスタでも、年越しそばの食べ方は自由です。
年越し蕎麦の意味 まとめ
一年を振り返り反省をしつつ、来年の抱負を考えます。
人それぞれ、幸せな新年があけますように、年越しそばを食べるのもいいものですね。
決してダジャレに振り回されることなく、自分流でいきましょう。