七夕飾りの種類と意味を知りたい…
子供が小さい頃は、幼稚園で作ってきてくれた七夕飾りをベランダに飾ったものです。
我が家なりのステキな七夕飾りを作ってみませんか?
みんなでワイワイと折り紙で七夕飾りを折り、短冊に願いを書いて笹に吊るしましょうよ。
七夕が盛り上がりますね。
元々は、手芸や書道などの習い事が上達しますようにと願ったものですが、今は子供たちに自由に願い事を書いてもらいます。
七夕飾りは夜のうちに軒先(今はベランダですね)に飾り、裁縫の糸や天の川を表すそうめんや、野菜(ウリ、なす)や果物をベランダにお供えします。
夕食にそうめんを食べる地方もあります。
ステキな七夕のそうめん料理を作ってふるまうのもいいですね。
七夕飾りの種類と意味を知りたい
元々、七夕は中国の伝説と日本の古い行事が重なったものだといわれています。
天の川をへだてた牽牛(けんぎゅう)星と織女(おりひめ)星が、年に一度だけ会うことができるというロマンチックな日です。
七月七日の夕べにだけ逢うことを許された牽牛は、天の川を渡って織女に会いに来るという伝説ですね。
日本においては、古事記に出てくる「棚機津女(たなばたつめ)」を信仰していたことと重なり、中国から伝わった行事が広く受け入れられたようです。
ちなみに、七夕伝説の星の織女(織姫)はこと座べガ、牽牛(彦星)はわし座アルタイルです。
仙台七夕の七つ飾り
東北の三大祭りは「ねぷた」「竿灯」「仙台七夕」です。
京にあこがれ、わびさびを愛した「伊達政宗公」の気持ちが仙台人に受け継がれ、七夕祭りは紙で華やかな七夕飾りを作ります。
七夕飾りで有名な仙台には、七つ道具といわれる飾り物があります。
- 吹き流し
- 巾着(きんちゃく)
- 投網(とあみ)
- 屑篭(くずかご)
- 千羽鶴
- 紙衣(かみごろも)
- 短冊
華やかな素材で工夫された七つ飾りには深い願いが込められています。
吹き流し
上部にくす玉が飾られています。織姫の織り糸を表していて、機織りや技芸の上達を願っています。
仙台の吹き流しは特にきれいで有名です。
外国の方にも絶賛されています。
巾着(きんちゃく)
巾着とは今でいう財布です。節約、貯蓄の心を養いながら、富貴を願います。(金運アップの願いを込めましょう。笑)
口をしっかり紐で結び、無駄遣いを戒めます。
投網(とあみ)
網飾りは漁で使用される網を模したかざりです。
網を海に投げ入れて漁をしていたので、重要なたんぱく源である魚介の豊漁を祈願しています。
また、網で魚をとるように、幸運を呼び集めるという意味もあります。
屑篭(くずかご)
屑篭のなかには、七つの飾り物を作った後の紙屑などを集めていれ、ものを大事にする心や、清潔、倹約の心を育立てます。
整理整頓をきちんとできる人になれますように。
千羽鶴
鶴は縁起のいい鳥で、長寿の象徴です。
昔は家の長老の年の数だけ鶴を折り、延命長寿を祈願しました。
そして、折り紙を通じて、教わる心と教える心を学びます。
紙衣(かみごろも)
棚機女(たなばたつめ)が織り、神にささげたという衣です。裁縫の腕が上がるようにと願います。
着るものに困らないようにという意味も込められています。
これはかわいいので、子供が喜びますね。
短冊
学問や書、手習いの上達を願っています。
早朝にカラトリ(里芋の親芋)の葉にたまった夜露を集めて硯に入れ、すった墨汁で詩歌を書いたそうです。
七夕飾りの種類と意味を教えて!
七夕飾りの種類はたくさんあります。
- 三角 つなぎ
- 輪 つなぎ
- 野菜
- 吹流し
- 短冊
- ちょうちん
- 星
- 貝 つなぎ
- くす玉
- スイカ
- 巾着
- 魚
- 笹
- 織姫 彦星
- あみ 飾り
七夕飾り 三角つなぎの意味
昔は三角形の布や四角形の布を使って飾りつけをしていました。
その名残で、裁縫が上手になりますようにという願いが込められています。
七夕飾り 輪つなぎの意味
輪つなぎは、輪をいくつもつなげて作ることから、心に抱いた夢や願いが消えずにつながっていきますように、という意味があります。
いい人とのつながりがずっと続いていきますように、という願いも込められています。
七夕飾り 野菜の意味
野菜には豊作を願う意味があります。
習い事が上達しますようにという願いも込められているそうです。
宮中の人々が、野菜や果物をお供えして、詩歌などを楽しみましたが、それを庶民がまねをしたのが由来だといわれています。
七夕飾り 吹流しの意味
吹き流しは織姫が布を織るのに使う糸を表しています。
機織り(芸事)が上達しますようにという願いと、長い糸のように長生きできますようにという意味が込められています。
七夕飾り 短冊の意味
江戸時代になると、手習いや字の上達を願い短冊に書きました。
学問や字の上達を願う意味があります。
「五色(ごしき)の短冊」の五色とは「青」・「赤」・「黄」・「白」・「黒」です。
この五色に後から全てをまとめる「色」として、古くから「最上の色」と言われていた「紫」が加わり、その代わりに黒が使われなくなっていきました。
この五つの色は人が持っているべき五徳(ごとく)という教えも表しているとも言われています。
人間が正しくあるための心構えです。仁・礼・信・義・智の五つで五徳です。
青:樹木や葉の色…木行 (仁:人間力を高める)
赤:燃え盛る炎の色…火行 (礼:両親、祖父母への感謝を表す) 黄:土や山、石などの色…土行 (信:人を信じる、友人知人を大切にする) 白:光輝く金属や鉱物の色…金行 (義:義務や決まり事を守る) 黒(今は紫):流れる水の色…水行 (智:学業の向上) |
七夕飾りの意味 ちょうちん
ちょうちんには、短冊や心を明るく照らしてくれるという意味があります。
明るい色の折り紙でちょうちんを作って、みんなの心を明るく照らしてくださいね。
七夕飾り 星の意味
星飾りは願いが空まで届き、叶いますようにという意味があります。
星の折り方もいろいろあるので、星をたくさん作って吊るしましょう。
七夕飾りの意味 貝つなぎ
貝つなぎには、海の恵みをたくさん受けられますように、魚や貝がたくさん獲れますように、といった豊漁を願う意味が込められています。
七夕飾りの意味 くす玉
くす玉はシンプルにきれいですね。
くす玉は仙台に住まわれていた「森権五郎さん」が美しいダリアの花を見て、これを七夕飾りに使えないかと考えて、くす玉が七夕飾りになったといわれています。
七夕飾り 魚の意味
魚には海の恵みをたくさん受けられるように、という願いがあります。
豊漁を願う意味が込められています。
七夕飾り 笹の意味
笹は神聖なものとして扱われています。
笹は繁殖力が強く、生命力があるうえ、竹の中が空洞になっているので、神様が宿るといわれています。
笹の葉の形に折った折り紙などを連ねて飾る笹飾りは『邪気を寄せ付けない』という意味が込められています。
七夕飾り 織姫と彦星
織姫と彦星のように、末長く仲良くいられますように、という意味が込められています。
1年に1度しか会えなくても、ずっとお互いを想い合う織姫と彦星にあやかって、『永遠の愛』を意味する場合もあるそうです。
七夕 飾り あみ 飾り
あみ飾りは投網(とあみ)です。
てっきり、天の川かと思っていました。(お恥ずかしい…)
豊漁を願い、幸せをたくさんつかみ獲れますように、という意味があります。
網飾りは魚を捕る漁網(ぎょもう)を表し、大漁を願います。
七夕飾りの種類と意味 まとめ
七夕飾りには、いろいろな意味がありましたね。
願いを込めて、折り紙で七夕飾りを折りましょう。
短冊に願い事も書きます。
みんなでワイワイと楽しむ七夕祭りはステキな思い出作りになりますよね。
七夕の短冊や飾り物は写真に撮っておくと、子どもの成長が見られていつまでも楽しめます。
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