博多祇園山笠の日程と桟敷席での楽しみ方とは?
博多祇園山笠がユネスコに登録されました。
認定されたときは博多の町が湧きましたよ!
博多生まれの私ですが、博多祇園山笠のだいご味である「追い山」を生で見たのはたった一度だけです。
幼い頃は、子ども山笠に参加していましたけどね。
博多祇園山笠の追い山はかなり盛り上がり、感動するほど素晴らしいのですが、その日は午前2時にタクシーを呼んで中州まで行くという、かなりの無理をしないといけません。
できれば、いいところでみたいという想いで、午前2時になるわけです。
シートを引いて、前日から場所取りをしている人たちがたくさんいました。
シートで寝ている子供もいましたよ。
博多の街を5キロも走り抜けるのでコースは長く、走る姿はどこでも見られるのですが、やはり櫛田神社近くでみたいんですね。
ドーンというスタートの音と共に各流れの「おいさ、おいさ」の掛け声を生で聴きたいんです。
できれば・・・桟敷席で見てみたいですね~
博多祇園山笠の日程と桟敷席での楽しみ方!
博多祇園山笠の日程は決まっています。
7月1日になると、いよいよ山笠が始まります。
飾り山も公開されて、博多の町が山笠色に染まります。
博多 祇園山笠 スケジュール
博多祇園山笠の行事日程
7月1日~7月15日 | 飾り山 一般公開 |
7月1日・7月9日 | お汐井取り(おしおいとり) |
7月10日 | 流舁き(ながれがき) |
7月11日 | 朝山(あさやま) |
7月11日 | 他流舁き(たながれがき) |
7月12日 | 追い山ならし(おいやまならし) |
7月13日 | 集団山見せ(しゅうだんやまみせ) |
7月14日 | 流舁き(ながれがき) |
7月15日 | 追い山(おいやま) |
飾り山 一般公開
博多祇園山笠の開幕を飾るのは豪華絢爛(ごうかけんらん)な飾り山です!
博多祇園山笠は7月1日から開幕し、まずは博多部を中心に合計14の飾り山が公開されます。
1日から9日までの間は山笠が走ることはありません。
この期間は絢爛豪華な飾り山を見物できます。
お汐井取り(おしおいとり)
「お汐井取り」は毎年7月1日と9日の2回行われ、1日は各流の当番町や役付きのお汐井取り、9日は全員参加でのお汐井取りが行われます。
各流ごとに集合して、「お汐井道」と呼ばれる小道をたどって一路箱崎浜を目指します。
当日、各流の舁き手たちは石堂川(御笠川)にかかる石堂橋から箱崎浜へ向かい、筥崎宮を参詣、そして櫛田神社を参詣します。
流舁き(ながれがき)
待ちに待った山笠シーズン最初の「山舁き(やまかき)」となるのが、7月10日の「流舁き(ながれがき)」です。
この日の舁山は、ホームグラウンドである流区域のあちこちを舁き回ります。
舁山が走るとき、その沿道からは「勢い水(きおいみず)」と呼ばれる水が豪快に振り撒かれます。
朝山(あさやま)
朝山は、その名の通り11日午前5時から午前6時にかけて各流で行う行事で、各流それぞれ流域を早朝から舁いて回ります。
まだ薄暗い明け方の中、ライトアップされた舁き山や男衆の姿は、とても神々しく見えます。
他流舁き(たながれがき)
朝山が終わった12時間後、11日はもう一つ「他流舁き」という行事が行われます。
「流舁き」は自分の流域への披露を込めて舁く行事ですが、「他流舁き」は自分の流域外に出て他の流の流域に舁き入れます。
『陣中見舞い』の披露の意味合いから、公共施設等に舁き入れる事が多いのもこの行事の特徴で、東流はJR博多駅に、千代流は福岡高校や福岡県庁に舁き入れたりします。
私の親戚が参加するのが千代流です。
いとこの家の玄関には、腰につけている縄(呼び名はわかりません)がドーンと飾ってあります。
相当、大事にしていますね。
台のぼりをしたというのが、いとこの自慢です。
やまの上に3人登り、赤い棒みたいなものを振る役です。
かなりの、名誉らしいです。
追い山ならし(おいやまならし)
追い山ならしは本番さながらの迫力!15日の追い山にむけた予行演習です。
この日は15日の「追い山」に向けた予行演習の日です。
でも予行演習と侮るなかれ。
時間とコース距離が若干短い以外は何もかも本番同様。
山の男達は他の流よりも1秒でも早く駆け抜けようと本気で山笠を舁きます。
集団山見せ(しゅうだんやまみせ)
集団山見せは7月13日の午後3時半から始まります。
明治通りには多くの見物人が集まりますので、よい場所で見たい方はそれより前から場所取りをします。
私は毎年お昼の2時くらいには道路の一番前に陣取ります。
3時半頃にはすごい人で、後ろの方の人は見えづらいと思います。
信号の電気が切れて暗くなり、太鼓と打ち上げ花火が鳴ると、集団山見せの始まりです。
流舁き(ながれがき)
フィナーレの追い山のスタートを控えた12時間前、今年最後の「流舁き」が行われます。
2週間行われてきた山笠もあとわずか。
この日の流舁きは、追い山を間近に控えた最後の調整日としての意味合いがあります。
この流舁きで最終調整を行い、男衆は10時間後の追い山に備えます。
追い山(おいやま)
博多祇園山笠のクライマックス「追い山」
午前4時59分、男衆の鬨の声があがり、今年の山笠のフィナーレがスタートします。
太鼓の音とオイサ!の掛け声と共に、一番山が清道内に駆け込んできます。
清道旗を一周したところで山を据え、一番山だけが歌える博多祝いめでたを唱和。
桟敷席の見物客も共に唱和するので、櫛田神社周辺が一体化する感覚を味わえます。
櫛田入りを控えた舁き手たちの表情は真剣そのもので、見ている方にまで緊張が伝わってきます。
(テレビで生放送されるので、一番山だけが歌える博多祝いめでたを聴くことができますよ。)
最近は、早朝のテレビ放映で見ます。
生放送なので臨場感が味わえますし、現地では見れない場面もテレビだと見られます。
タレントさんも呼んでいますよ。
博多祇園山笠のおすすめ「集団山見せ」
集団山見せは7月13日に行われます。
追い山は生で1回しか見たことがありませんが、集団山見せは毎年見に行きます。
昨年は麻生太郎さんが台上がりを務めておられました。
7月13日がたまたま主人の誕生日なので、この日は中州で食事をします。
わざと遅めの昼食にして、食事の後に「集団山見せ」を見ます。
1時間くらいの場所取りで、最前列で見られますよ。(15:30~)
毎年、川端通り商店街の向かい側に陣どります。
交通規制が敷かれて、目の前の信号の光が消えたらもうすぐです。
電気が消えて役目を果たさない信号は、集団山見せが始まる合図です。
締め込み姿が粋(博多祇園山笠はふんどしとは言いません)
集団山見せは本番(追い山)と同じように、子どもから大人まで、勢い水をかけられながら勇壮に走り抜けます。
さらに、全部の流れが走り終わったら、なんと引き返してくれるので、また見られるというオマケつき!
目に留まるのは、小さな子供たちが懸命に走っている姿です。
かわいいし、涙がでるくらい!
みんな、かわいい締め込み姿です。
博多祇園山笠とは「祇園大祭」で、櫛田神社に奉納されている「祇園宮」の「夏季例大祭」です。
あくまで博多山笠は「祇園宮の大祭(定例行事)」ですから、「仏教の奉り行事」の位置づけが本当です。
京都八坂神社の「京都祇園夏季大祭(別名 祇園祭)」も同じです。
山笠は決して「表」と「裏」とは言いません。
裏側は「見送り」と言い、山笠は表を必ず櫛田神社の方向へ向けます。
山笠を担ぐ「かき棒」も、山笠を横からよく見ると分かりますが、表のほうが高く見送り側へ斜めに下がっています。
山笠は担いでいる人が進めているわけではありません。
あくまでも、表も見送りも山笠を「浮かせる」ことが目的で、見送りで山笠を押す「後押し」によって山笠は進みます。
背の高い人が表をかついで浮かせます。そして後押しによって山笠を前へ進めます。
地面についているのは、見送り側の2本の足のみになることが理想ですが、1トンもあるので、山を担いでいると肩に「ゴー、ゴトン、ゴトン、ゴゴー」と言う感じの、重いものを引きずっているような、鈍い金属音と衝撃が肩に伝わってくるそうです。
追い山を見たときに、法被を血で染めている人を数人見かけました。
必死に肩で担ぐので、肩の皮がむけて出血するそうです。
博多 祇園山笠 桟敷席
桟敷席のチケットは直接、櫛田神社で買うしか購入方法はありません。
櫛田神社の桟敷席は毎年6月26日、櫛田神社で午前9時より発売されます。
例年大勢が並び、販売開始後30分以内で売り切れるため桟敷券の入手は非常に困難と言われています。
この日に発売されるのは、7月12日に行われる「追い山ならし」の桟敷席300枚と、7月15日に行われる「追い山」の桟敷席300枚、合計600枚の桟敷券です。
追い山ならしの桟敷席券は1枚3000円(1人2枚まで)、追い山の桟敷席券は1枚6000円(1人1枚限り)です。 |
「追い山」でスタートした舁き山は、太鼓の音と勇ましい「オイサ!オイサッ!」の掛け声で清道になだれ込んできます。
重さ1トン以上もある舁き山が驚くようなスピードで走り抜ける様は、見る人全てを圧倒します。
一番山笠にのみ許されている祝い歌「祝いめでた」の奉納は、鳥肌が立つような感動を覚えます。
この感動に立ち会えるのはプラチナチケットを入手できた桟敷席の見物客のみです。
入手できて良かった!と思える瞬間でしょう。
博多 祇園山笠 追い山
7月15日の「追い山」は、スタートの櫛田神社から、廻り止め(決勝ゴール)の須崎町石村萬盛堂前(町奉行所跡)までの5キロを目指します。
桟敷席で見物できなくても、勇壮な博多山笠は充分楽しめます。
コースの地図はこちら
どこでも見学できますが、おすすめは大博通りです。
道幅が広いので見やすいのです。
一カ所で、すべての山を見る方法もありますし、ひとつの山を追いかけて見る方法もあります。
大博通り
博多を真っ直ぐ貫くメインストリートです。 舁き山は堂々と勢いよく広い道を駆け抜けます。 道幅が広いので舁き手は交代しやすいのですが、蛇行し易くなりスピードダウンしてしまう事もある意外な難所でもあります。 舗装された広い歩道がある安心して見物する事が出来るスポットなので、毎年たくさんの見物客が駆け抜ける舁き山を楽しんでいます。 |
博多祇園山笠の各流
それぞれの流れは法被のデザインが違います。
いとこが千代流で山笠に参加します。
その影響で千代流を応援しています。毎年、タイムがそこそこいいですよ。
- 博多祇園山笠 土居流
- 博多祇園山笠 大黒流
- 博多祇園山笠 東流
- 博多祇園山笠 中州流
- 博多祇園山笠 西流
- 博多祇園山笠 千代流
- 博多祇園山笠 恵比寿流
- 博多祇園山笠 上川端通流
博多 祇園山笠 交通規制
「追い山」当日は交通規制で車は通れなくなります。(午前4時30分~)
早朝から櫛田神社付近はタクシーも停車できなくなり、降りたくても降りられなかったのですが、無理矢理降ろしてもらいました。
(タクシーの運転手さんが警官に怒られます。)
7月1日のお汐井取り、7月9日~7月14日までの各行事は一般道路を山笠の男衆と舁き山が走りますので、一時的に通行止めが発生します。
特に7月12日の追い山ならしは博多のメインストリートである大博通り、7月13日の集団山見せは博多と天神を繋ぐ明治通りが4時間ほど通行止めになります。
それらの道に繋がる横道も合せて通行止めになるため、大渋滞が起こります。
祭のフィナーレとなるの追い山(15日)は早朝AM4:59から行われるため、午前4時頃から6時頃まで博多の町は通行止め区域に変わります。
市営地下鉄でのアクセス
福岡市営地下鉄は追い山が行われる7月15日早朝は、毎年臨時列車が午前3時から運行します。(臨時列車のダイヤは、6月下旬頃に発表されます)
西鉄バス・電車でのアクセス
追い山が行われる7月15日の早朝は、西鉄バスの臨時バスが運行します。
ただし、午前4時30分より山笠が走る区内は車両通行止めになるため、バスの運行は4時までとなりますのでご注意下さい。
西鉄電車も臨時列車が運行しています。
(臨時列車・臨時バスのダイヤは6月下旬~7月上旬に発表されます)
博多祇園山笠がユネスコ登録に!
博多祇園山笠 ユネスコ無形文化遺産に登録!
福岡を代表する夏の祭り「博多祇園山笠」が,国連教育科学文化機関(ユネスコ)による無形文化遺産に登録されました!
「博多祇園山笠」は,国の重要無形民俗文化財に登録されていましたが,さらに世界に認められた祭りになりました。
正式に登録されたユネスコ無形文化遺産 認定書を文化庁長官より頂きました。
博多祇園山笠とは? まとめ
7月になると博多は山笠一色になります。
追い山は勇壮で、一度は見てもらいたいのですが、気合を入れないと見られません。
徹夜か午前2時には現地に・・・(櫛田神社そばに陣取る)
その点、集団山見せは無理なく見学できるので、体力に自信がない方にもおすすめです。
中州のホテルはこちらから
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